マッチングアプリのビジネスモデルとお金の流れ

40代の出会い マッチングアプリ

恋人が欲しい若い男女の気軽な出会いの場として
マッチングアプリ
が日本でも人気になっています。
マッチングアプリはスマホ時代になって登場した、わりと新しいネットサービスです。
昔からある出会い系サイト等と比べると、最初から犯罪予防策が考えられていたりしていて、イメージがかなり良い(とくに女性から)という特徴があります。
イメージが良いから、たくさんの有名企業がマッチングアプリ市場に参入しているのでしょう。
そして、各社がたくさんの広告費用を投入するなど、かなり激しいシェア争いを繰り広げています。

この記事ではマッチングアプリの仕組みなどを知りたいという人むけに

  • マッチングアプリのビジネスモデル
  • マッチングアプリのお金

などについて解説していきます。
マッチングアプリのビジネスモデルや仕組みはとてもシンプルです。
なので先行者利益を得られやすく、じつは後発組がシェアを奪うにはかなりのお金と工夫が必要なジャンルとなります。

ビジネスモデルはマッチングを仲介するモデル

マッチングアプリは

  • 女性との出会いを求める男性
  • 男性との出会いを求める女性

この両者を仲介するマッチングプラットフォームです。
大きなくくりだと、人間の3大欲求といわれる

  • 食欲
  • 睡眠欲
  • 性欲

このうち、性欲を刺激するサービスと言えます。

人間にとって根本的でなおかつ大きな欲を刺激するサービスなので

  • 年齢で言うと18歳以上の男女すべてがサービスの対象となりうる
  • 上手くいけば世界中で利用される可能性がある
  • 景気などの影響を受けにくく、継続的な事業運営が期待できる

など、事業を考えるうえで魅力的な要素がそろっています。

アプリの仕組み・機能はSNSと似ている

マッチングアプリはSNSの一種です。
なので、Facebookと機能は似ています。
個別のプロフィールページ、メッセージの送受信機能、足跡機能などはSNSと共通の機能です。
ただ
「マッチング機能」
が備わっているこてが普通のSNSとマッチングアプリとの大きな違いとなります。

マッチング機能とは

  • 「いいね!」等で異性会員に好意を伝える
  • 「いいね!」を受け取った相手も「いいね!」を返す
  • マッチング成立してメッセージ交換ができるようになる

という一連の機能のことです。
このマッチングシステムが「マッチングアプリ」という名称の由来となっているくらい象徴的な機能です。
マッチングシステムが導入されることによって

  • いきなり誹謗中傷等のメッセージを受け取ることが減る
  • 全く興味が無い異性からメッセージを受け取ることが無くなる

などのメリットがあり、マッチングアプリの治安やイメージ向上が効率化に役立っています。
マッチングアプリが若い女性の間で使われるようになったのはマッチング機能の効果がとても大きいと思います。

市場規模について

人気マッチングアプリ「タップル誕生」を運営する株式会社マッチングエージェントの調査では

  • 2015年のマッチングアプリ市場規模:120億円
  • 2016年のマッチングアプリ市場規模:156億円
  • 2017年のマッチングアプリ市場規模:256億円
  • 2018年のマッチングアプリ市場規模:386億円
  • 2022年のマッチングアプリ市場規模予測:875億円

という市場規模の数字が発表されています。
市場規模は毎年順調に伸びていることがわかります。

市場規模が伸びている理由としては

  • (とくに若者世代の間で)マッチングアプリや出会い系に対しての心理的な抵抗が減った
  • 多くの企業が積極的に市場に参入し、広告などを沢山打っている

などが考えられます。

他にも、これまで定番だった

  • 出会い系サイトや掲示板サイト
  • 婚活パーティー・街コン
  • 結婚相談所

などを利用していた人たちがマッチングアプリに流れてきたのも理由の一つだと思います。
また、婚活パーティーなどとは異なり同時にたくさんの異性と同時並行で話を進められるというのも大きいです。
女性にとって、ひとりの男性だけでなく複数の男性の中から一人を選べるというのはとても大きな魅力だと思います。

マッチングアプリの運営には免許・届け出が必要

マッチングアプリは男女の出会いを仲介するインターネットサービスです。
なので法律(出会い系サイト規制法)によって事業者は各地の都道府県公安委員会への届け出が必要です。
よって認可が必要な事業となります。
しかし、認可を得ること自体はそこまで難しくありません。

※サイトではなくアプリなので届け出は必要でないという見方もありますが、真面目に運営している事業者はしっかり届け出を出しています

運営会社側から見た出るお金の流れ

ここからは運営会社の視点で原価や費用となるお金を見ていきます。
あくまでも全体的なことですので、各運営会社によって多少違いはあります。

開発や保守の費用

マッチングアプリはプログラムですので開発費用がかかります。
そして、運営・保守にあたってはサーバー費もかかります。
会員数がおおいマッチングアプリなら、画像等のデータ量が多く、さらに会員の滞在時間も長いので、サーバーへの負荷はかなり大きいはずです。
さらに、長く運営していけば

  • デザイン変更
  • 機能の追加開発

なども発生しますので都度お金が必要になることもあります。
もっとも注意したいのはサーバーの準備と費用です。
平日の夜や土日などの繁忙期にアプリが重いと、利用者が他の類似アプリにすぐ移ってしまいます。
機能面での差別化が難しいのでUIが使いづらい、アプリが重い等の使い勝手の悪さはユーザーに対してかなりの悪影響を与えると考えておきましょう。

広告宣伝費用は大きな割合を占める

おそらくマッチングアプリ運営にあたって最も負担になるのが広告宣伝費です。
広告宣伝は

  • twitter・FacebookなどのSNS広告
  • アドネットワークを利用したクリック広告
  • アフィリエイト広告

などを用いて行われることが多いです。
マッチングアプリはSNSの一種ですので会員が少ないと成立しないビジネスです。
よって集客ノウハウがあるかどうか、さらにも独自の集客方法があるか無いか等によって事業の成否が分かれます。
理想を言えば恋愛や婚活ハウツー系のオウンドメディアを複数持ち、そこから無料で集客するのがベストですがなかなか難しいようです。

問い合わせ窓口(カスタマーサポート)の人件費

マッチングアプリはBtoCのサービスですので、顧客の数(会員数のことです)が増えやすいです。
そして、会員の中にはインタネットリテラシーに乏しい若い会員も多いので、CS(カスタマーサポート)への問い合わせが増えます。
さらに投稿された

  • プロフィールの写真や文章
  • 会員同士のメッセージ内容

などに違法なものがふくまれて無いかのチェックが必要です。
さらには全会員に対しての18歳以上の年齢確認も必須となります。
となると、どうしてもCSにまわす人件費が増えやすいです。
基本的にアプリは365日24時間稼働していますので、CSもそれに準じた対応を強いられます。
CSはアウトソーシングすることになると思いますので、「あいみつ」をしっかり取るなどして費用を減らしてください。

アップルやグーグルなどに支払う決済手数料

マッチングアプリの決済方法は

  • アプリストアの課金システムを使った決済
  • クレジットカード決済

のふたつがメジャーな決済方法です。
このうちアプリストアを使った決済はApp Store(Apple)とGooglePlay(google)の決済システムを使うことになります。
そして、その手数料は両方とも30%とかなり高額です。
なのでクレジットカード決済の方が手数料が少なくて済みます。
クレジットカードを持っている会員はだいたいかクレカ決済を選択しますが、クレジットカードを持っていない会員はアプリ内から課金します。
よって値付けもクレジットカード決済とアプリ内課金では変えないと成立しません。

入ってくるお金(収益)について

ここからはマッチングアプリを運営して、売り上げとして入ってくるお金について解説していきます。
基本的には月額有料会員が増えれば増えるほど売り上げは増加していきます。
ただ会員登録させるだけではダメで、有料会員になってもらわないとお金が発生しませんので注意してください。

マネタイズ方法1、男性の月額課金

マッチングアプリ運営会社にとって最も重要な部分が男性会員が支払う月額課金による収益です。
ただ登録させるだけでなく、会員が有料会員化してはじめて収益が発生します。
平均では月額3,000〜4,000円前後のアプリが多く、後発のアプリは料金を安く設定する傾向があります。
月額課金してくれる会員を増やすことはとても重要ですが、マッチングアプリという性質上パートナーとなる異性を見つけると有料会員は退会もしくは休会してしまいます。
安定した収益を求めるなら、恋人を作りたいと考えている男女を常に入会させる必要があります。

マネタイズ方法2、オプション料金によって客単価を上げる

マッチングアプリによって呼び方は違いがありますが

  • ポイント追加料金
  • プレミアムプラン

などの名称で月額課金以外にも追加で課金させる仕組みが用意されています。
どちらも追加料金を支払った会員が異性とよりマッチング成立しやすくなる機能です。
オプション料金を支払ってもいいと会員に思わせるにはアプリ自体にかなりの魅力が必要なのは言うまでもありません。

会員(利用者)から見たお金の流れ

ここからはマッチングアプリに登録した会員側から見たお金の流れを解説していきます。
男女が出会うアプリということで登録や課金にあたって不安を感じるかもしれませんが、人気のあるマッチングアプリを利用すればサクラ詐欺等にひっかかってしまうことはありません。
それに、すべての会員に対して公的書類を使った18歳以上の年齢確認を実施していますので安全性も高いです。

男性は月額課金性

男性がマッチングアプリを使って女性と連絡先を交換するためには月額有料会員にならなくてはいけません。
毎月3,000円〜4,000円ほどの出費を計算しておきましょう。
料金については最初から半年や1年単位で契約すれば単月の金額は大幅にディスカウントされます。
ただし、有料会員になったからと言って必ずデートできたり恋人ができる訳ではなく、個々の能力や努力次第で成果には大きな差が出るようです。

女性は基本的に完全無料

女性は男性とは異なり無料でマッチングアプリを利用できます。
SNSは女性無しでは成立しません。
Facebookのような出会い系ではないSNSでさえそうなのです。
だからマッチングアプリ運営会社はとにかくたくさんの女性を集める必要があります。
極端なことを言えば女性会員さえたくさんいれば男性会員は自然と流入してきます。
女性会員を増やすにあたって「完全無料」という言葉は大きなアピールポイントとなるので、おそらくこれからも女性会員は無料のままでしょう。

追加オプションで出会える確率が上がる

追加オプションについては男女ともに用意されています。
有料の追加オプションを利用することによって出会う機会が増加します。
オプション機能は

  • どうしても一定期間内に恋人を作りたい会員
  • 登録したけど思ったような成果をあげられなかった男性

などにとっては重宝する機能です。
言い方を変えればお金で機会を買えますので、必要経費を割り切って使ってみましょう。

マッチングアプリ市場は伸びているけど既存アプリが強く競合が多い

ここまで簡単にビジネスモデルやお金について解説しましたが、見てわかるように機能的には目新しさはありません。
マッチングシステム以外は既存の出会い系サイトとそれほど違いはありません。
マッチングアプリが登場する以前は
ネットでの出会い=出会い系サイト=サクラ詐欺
という印象が強かったので、この印象を払拭したことが現在の大成功につながっているのかもしれません。
市場として年々大きくなっていますが、大手企業がしのぎを削っている現在参入して一定のシェアを確保することがどんどん困難になってきているようです。
スマートフォンのアプリというデバイスでは既存企業が強いので、次の端末、例えばVRやAR向けの端末で先行投資してシェアを奪うという作戦が有効的かもしれません。

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